省エネ事業

ボイラー室も排水処理施設もない工場で
驚きのランニングコストを実現

これまで日本において、ボイラー室も排水処理設備も持たない、大規模なリネンサプライ工場が存在したことがあったでしょうか。

業界では長らく、「1kgあたり20倍の水使用」や、「蒸気による多大な熱損失を伴う配管システム」「圧力損失」「ヒーターを用いた間接加熱」「気泡放熱が前提の生蒸気吹き込み」などが常識とされてきました。

さらに、乾燥機やロールアイロナーから排出される排熱には、投入されたエネルギーの60〜70%が無駄に消失しているという実態も、これまで広く受け入れられてきた「当たり前」でした。

私たちは、こうした“常識”に真正面から疑問を投げかけ、根本的な改革に挑んだのです。
それが、「LCP(Low Carbon Process)」の起点となりました。

そして、3年にわたる開発・検証期間を経て、リメイク(Remake)・リサイクル(Recycle)・リカバリー(Recovery)を融合した、次世代型環境配慮システム 「RRR-ecoシステム」 を確立いたしました。

リネンの品質を維持しながら水の使用量は5L/kg当り(連洗)を実現
リントの問題をクリアして、乾燥機の排熱回収を実現
ワックスや背圧問題をクリアしてロールの排熱回収も実現

この取り組みにより、平成26年、日本で初めてスチームレス仕様の大型リネンサプライ工場の稼働を実現いたしました。私たちが成し遂げた改革は、水やエネルギーの効率化にとどまりません。

ボイラー室や排水処理設備を不要とすることで、敷地面積の最小化を可能にし、加えて、都市近郊の準工業地域における建設も現実のものとなりました。これにより、小型車によるピストン輸送が可能となり、配送コストの大幅な削減を実現。さらに、リネン在庫量および入出荷スペースの最適化により、全体のオペレーション効率も飛躍的に向上しています。

私たちは、リネンサプライ事業を運営されるお客様と、プラントエンジニアとしての私たちが、「利益の創出」という共通目標に向かい、既成概念を打ち破る挑戦を続けることで、必ずや確かな成果が得られると確信しております。

LCPの特徴とメリット

  • 生産機械は省エネ対応の新リメイク機や輸入機を採用
  • ボイラー設備不要
  • 蒸気・ドレン配管不要
  • 排水処理設備不要
  • 敷地スペース大幅削減
  • 建物スペース大幅削減
  • 連洗単位の水リサイクルシステムで5L/kg以下を実現
  • バッチ洗濯機も3~5台単位のリサイクルシステムで10L/kg以下を実現
  • リネン品の品質を守る、温度維持管理システムを採用
  • 少ない洗剤を有効に作用させる濃度維持管理システムを採用
  • 乾燥機の排熱は80%リターンで回収して省エネ
  • ロールからの排熱も回収して有効活用
  • 連洗・バッチ洗濯機の排水からも効率的に排熱を回収
  • 排熱回収によるすすぎ水昇温により、脱水率向上・乾燥時間も短縮

その上、すべての部門でコスト削減が実現

連洗リサイクルシステム

バッチリサイクルシステム

連洗バッチ洗濯機からの排熱・排水回収

乾燥機・ロールからの排熱回収、太陽熱利用

省エネ制御コントロールシステム

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